2010年12月16日

グラフィックデザイナー佐藤卓

先日、テレビを見ていて、気にか掛かる言葉に出会いました。

『気配を感じろ。』

これは、日本を代表するグラフィックデザイナー佐藤卓さんの言葉です。
日本で一番売れている「明治おいしい牛乳」のパッケージを作った人と言ったほうが解り安いでしょうか?

どういうことかというと・・・
番組中で佐藤さんはこんな事を言っていました。
----------------------------------------------------------------
自分が特別な人間かというと、そうではない。
人が考えることなんて対して変わらない。色々思い浮かべる中に、必ず原石がある。
ただ、その気配に気が付くかどうかが、大きな分かれ目になる。

そして、その気配をいかにこじ開けて行くか。
----------------------------------------------------------------
正確じゃないですが、大体こんな内容でした。

「感じろ。」なんてブルー・スリー見たいな事を言いますね。(^^;)

でも、「出来る人」と「出来ない人」の差は・・・
まさにこの『感じる』力なんだと、あらためて佐藤さんの発言を聞いて思いました。

デザインの世界でも、飲食の世界でも、営業の世界でも、政治の世界でも、格闘技の世界でも・・・
自分や、相手や、アイデアや、世の中や、空気や、技術や、材料に至るまで、「感じる」ことが出来ない人間は、何をやってもダメなんですよね。

たとえば、うちの会社によく飛び込みで様々な営業マンが入ってきます。
殆どの人が、営業を成就せず帰っていきます。
「当社は、こんな商品を扱っていますが・・・」と、なんとも自信なさげの初対面の営業マンに、私はどう対応をしたら良いのか解りません。
だから、会話をしても、会話になりません。
彼らも「もともとダメもと」で話しているので、一方的で話にならないんですね。

でも、10人に1人は、事前にうちがどういう会社かをしっかりと調べて、挑んできます。

「我が社は、左官工事のプロフェッショナル集団です。御社HPとそこに乗っている施工経過を拝見して、我が社の商品が御社の住宅にとてもマッチしていると思い、本日突然ですがお伺いしました。」なんていわれたら、やはり私もしっかりと話を聞くわけです。
そして、そんな営業マンは、しっかりと会話になります。
私の気配を感じ取り、断ろうとしても様々な提案をしてくるわけです。

営業という職業は、特に「感じる」能力は大事ですね。

我々も、建築や造成を仕事にしていますから、ご近隣の方々や町内会や関係官庁との交渉は常に行っています。
ご近隣に協力してもらわないと事業自体がNGになるケースで「絶対協力しない。」と言われたりもします。
そこを何度もお願いに上り、協力してもらうのが仕事です。

そういう交渉事を行うときは、全身の触覚を呼び覚まし、相手に全身全霊を注ぎます。
で、言い合いや罵声の中に、少しでも突破口になる気配を見出し、こじあけて行く訳です。
身の毛がよだつなんて言葉がありますが、交渉中はまさにそんな感じですね。(^^;)

それでも「感じる」ことができなければ、ただの五月蝿い業者で終わってしまいます。
「この間、業者が来たんだけど、怒鳴って追い返してやったわ!」なんてお茶のネタにされて終わりです。


職人や格闘技の世界でも、教えなくても出来るようになる人は、目を皿のようにして師匠の技術を盗もうと必死になっている人です。
でも、いくら見ても、解らない人は解らない。

些細な部分に、気が付くかどうか。
そのほんの些細な部分が、コツだったり奥義だったりするんです。

武道の世界では、20年やっても形だけの人なんて一杯ですよ。

一生懸命やっているのに、なんで結果が出ないんだろうという人は多いですが・・・
佐藤さんは、こんなことも言っていました。

頑張るとか一生懸命とか表に出すなって思うんです。
頑張る、一生懸命は、当たり前だってことです。


感じること。
気が付くこと。

簡単のようですが、中々難しいですね。
特に今のようにメール主体の世の中だと・・・

ツイッターやブログがSNSが、人と触れて感覚を養うことを妨げてる。

これらが特化すればするほど、人が気配を感じる能力は、ドンドンと退化していくのでは?

気配を感じられないと・・・
心を配ることも、気を使うことも出来なくなる訳で・・・

ああ、なるほど。
今の若い世代は、そういうことなんですかね?


posted by はるお at 10:57 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。